台中・高美湿地で野犬にストーカーされる〈2019年5月18日 台湾旅行:13〉
★本日のお品書き★
おそらく…またしばらく更新がまばらになると思います…。
一週間休むと決めたのに、別の予定を詰め込んでしまいバタバタしております。
景色は良いけれど、ここがどこだか分からない
さて。
降りるバス停を間違えたことに気づかず、方向も勘違いしたまま歩き始めた私。
ここはどこでしょうか…。
ただただ広大な景色と、立ち並ぶ風車。
この時点で、行く先に湿地があろうがなかろうが、もうどうでもよくなる。
この景色と、風車の回る姿と音を、こんなに近くでみられたことに感動。
犬が…ついてくる
景色に感動しつつ、もはや湿地がこの方向にない事も薄々感づいており…最後の風車のところまで歩いて景色を見たら引き返そうかなと、背後を確認したら…。
数匹の犬が…付いてきている…。
一定の感覚を開けて、ひたりひたりと。私が止まると、犬も止まる。歩き出すと、犬も歩きだす。
あ、これ。やばいやつwwww
実はこの旅行中に抱えていた仕事が動物関係で、「台湾で狂犬病に罹患した事例」という論文を読んだばかりだったので…結構本気で最悪の事態を覚悟しました。
取りあえず、戻ることは出来ない。
あと、パニックになってはいけない。
走るのもダメ。(そもそも水分を携帯していなかったので、余計な体力は使えない)
いまだかつてないピンチの状況下で、景色だけは、ただただ綺麗。
そんなもんだよなぁ…と頭は妙に冷静だったことが、今も記憶に残っています。
その後、犬にストーカーされ続けること約30分、もう戻るに戻れない場所でいつの間にか解放されたものの、体力は限界。
今いる場所も完全に見失ったので、帰り方も分からない。
どうなる…どうする…。
(でも始終冷静でいられた自分は偉いと思う。ほめて。)
何でもいいから人がいるところへ
バス停を間違えて下車してから、1時間半。
人、いない。車、通らない。店も自販機も、ない。
暑い。相変わらず、野犬がうろついている。
↑本当に何もない道。
ここで熱中症でも起こして倒れたら、犬に食べられちゃうのだろうかと漠然と、朦朧と、妄想してみたりする。
もう何でもいいから人のいるところに行かなければ。
最悪ヒッチハイクしよう…あ、そうだ。車通らないんだった。(堂々巡り)
ついた場所は魚市場
さらに歩いて、合計2時間。
何とか大通りに出て、しかも幸いなことに、バスらしきものが入っていく広場みたいな場所が見えました。
ああああ希望の光!!!!!
迷わず私も吸い込まれる。道の途中にいる犬をにらみつけ、撃退し、一直線。
ついた場所は魚市場でした。
309番バスの終点です。
奇跡!これで乗り換えなしのバス一本で台中まで帰れると思った時、本気で泣きそうでした。
↑私が歩いた道です。309番バスも私とほぼ同じ道をたどって魚市場に入ります。
地図で見るとそこまで遠くないように思えるのですが、歩くとたっぷり2時間かかります。一駅が長いんだよなぁぁぁ。
偶然にも到着した市場は、全然ノーチェックだったのですが入ってみると…とって楽しい!
市場と、飲食やお土産を売っているエリアが分かれていて、広い。見たことがないものがたくさん売られています。
あと、日本ではとてもお目にかかれないような魚が並んでいました。鮫が売られていたのには驚きました。
あと、ここで飲んだ水菓茶がとってもおいしかったです。
フルーツとシロップが入った甘くてさわやかなお茶。
喉がものすごく渇いていたのと、何とか無事に帰れる目途が立ってホッとしていたのもありますが、本当に美味しくてハマりました。
翌日から私は水菓茶を求めてさまようことになります。ポーランドのライムコーラ再び…。
あと帰国後、この時の水菓茶を再現すべく、夜な夜な湯を沸かし茶とフルーツをブレンドし続ける研究に身を投じたのですが、とうとう完成しませんでした。無念。